【1999年】本社・山崎工場を開設

超精密加工を前提とした施設思想

 1963年に北川化工株式会社は本社を大阪市東淀川区南江口の成形工場所在地へ移転し、1990年には社名をナルックス株式会社へ変更して事業を拡大してきた。しかし、本社は阪神淡路大震災により大きなダメージを受け、生産・研究機能を強化した新たな拠点の必要性が高まった。
 こうした中、北川清一郎社長の友人から移転候補地の情報提供を受け、ユニチカ関連会社の大阪染工が島本町山崎の用地を売却するという知らせが入ったことで購入を決断した。

 山崎における新工場建設は、1998年12月25日にまず水無瀬神宮宮司により地鎮祭を執り行い、翌1999年4月14日に上棟式の運びとなる。
 その後8月5日に、2階建て延べ1,320㎡(約400坪)の研究棟(現:OPTO WING棟)、および4階建て延べ1,980㎡(約600坪)の工場1棟が完成した。
超精密加工(ナノ加工)を行うため、振動を抑えた専用空間の設置が求められた。研究棟1階の超精密加工室は、電子ビーム描画やnm精度の切削研削加工へ対応するため高精度の温度・気圧・風速管理や徹底した振動対策を講じ、クリーン度1万、温度23°Cを確保された。本社の営業・開発の一部・総務の要員、続いて分室と大阪工場の一部がそれぞれ移転された。

 また、この9月2日には社内に建立した「成山神社」の遷座祭を水無瀬神宮宮司により執り行った。(成山神社の由来:ナルックスの「成る」と山崎の「山」から、「山崎で成る」願望をこめて命名したもので、伊勢神宮・水無瀬神宮を祀る。建立費用は社友による「北友会」の寄進で賄い、役員とその家族、親戚および労働組合が植樹を分担した。)

 2002年8月に研究棟を増築、2004年に工場2棟が完成した(現:NAPS WING)。その後も金型・モジュール・自動機・ガラス開発の為、2023年5月にNANO WING棟が竣工された。
 ナノ加工・リソグラフィーなど先端領域に対応する研究・製造環境をさらに拡充し、山崎事業所はグループの中核拠点として進化を続けている。

※手前の建物がOPTO WING、奥の建物がNAPS WING

※NANO WING(NAPS WING隣接

※竣工記念として「テレホンカード」を作られ、配布された

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